原爆ドーム

桜の咲く原爆ドームです。一発のピカドン（原爆）によって殺され傷ついた人々の悲しみが凝縮
されています。我が子が家の下敷きになり助けようとしても、重くて材木は動きません。
逃げている人々に助けを求めても、皆、自分のことで精一杯です。炎は迫って来ます。
「わしの事ははあええけえ、早う逃げんさい」と、親を逃がし焼け死んだ子供もいます。
火葬し、お骨を拾いに行くと、混乱の中、我が子を捜す親に間違われ拾われ、学生服のボタンと
ベルトのバックルを持ち帰った親もいます。
原爆症に体が蝕まれ、医者に「先生、死にとおない。砂糖でも何でもあげるけえ、助けてつかあさい」と
言いながら死んだ子供もいます。（砂糖は貴重品でした）