低気圧が近づくと、風が強くなります。 時々突風になり、コンパネの上の荷物を押さえます。 押さえないとクーラーでも飛ばされます。強烈な場合は、コンパネも飛びます。 短時間でおりおえば(落ち着けば)よいのですが、運が悪いと長時間続き、 突然波が高くなります。遠くから大波がグワ〜ンと近づいて来ます。 海上では風の動きが海面のさざ波で見られます。 風は固まりになって近づきます。風が近づくと、海面にさざ波が立ち、 ひどいと小さい竜巻が発生します。 それが筏に到着すると、ザザザ〜〜〜と吹き荒れ、荷物が飛びます。 |
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豪雨の場合は、雨合羽着て座って過ぎるのを耐えるしか無いです。前方が見えないし、ザーと言う雨音で、 携帯が鳴っても聞こえません。 |
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病気がおりおうとる(落ち着いている)とかも言いますが、賀茂郡豊栄出身者は、病気、傷、怪我の場合、 だいぶんおろ(良くなる・症状が弱まる)になったと言います。 牛尾さんはかむげ(頭髪)がおろになっとると言ったら、そうは言わんよう、傷とか怪我の場合に言うと答えました。 かむげは、普通に広島では話しているのに広島弁として紹介されていません。不思議です。 標準語は髪の毛と言います。 |
カキ筏から遠投すれば釣れると思い遠投しますが、現実はカキ筏に 魚は付いていて、大抵チョイ投げに釣れます。 それでも釣れない場合は隣の筏、前方・後方の筏に投げ分け、 ポイントを探す事になります。 それでも釣れなければ、場所の移動が出来ませんので ボーズ(坊主の毛が無いを食い気が無い意味にしています)になります。 3月15日に小情島で紋甲イカがハリに掛かりました。 刺身にしましたが、切ると自然に身がひわり、歯ごたえがコリコリでした。 |
屋根とトイレの設置された作業用の筏で、女性仲間で雑魚釣りを行いました。 一人が何も考えずに大をしました。海には潮流が有ります。大は浮きます。 想像つくと思います。 大は海面に落ちてばらけて、仲間のイトを垂れている場所に流れて行きました。 |
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「(*/。\*)うちゃ〜(私は)、どうしょ〜かしらん」と、思ったそうです。 |
私の隣のアングラーは、欲張りでした。投げ竿に鈴を付け、合間にサビキで デンゴ(小アジ)を釣っていました。棚を尋ねると、3mです。 デンゴは連続して釣れるのですが、投げ竿の鈴は滅多に鳴りませんでした。 私の筏は当たりが時々あるのにと思い、観察すると仕掛けは私と同じように 長くしていましたが、海面に錘が着く瞬間に一時ミチイトの出を止めるのもありますが、 錘が着底してからが、私と大違いでした。この人は、イトふけをとったのみで竿を設置しました。 |
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釣れなかったのは運もありますが、錘を仕掛けの長さだけ寄せる動作がありませんでした。(重要です) 欲張りの釣りが、釣りクラブの会長にも知れ、クラブを除名者の行為と言われたそうです。 後日、河崎君も両刀使いで釣っていた所、投げ竿に当たりがありサビキの竿を筏上に寝かせて 投げ竿を操作していたら、一瞬に竿を海中に引き込まれ竿とリールを失いました。 |
釣り名人の道土井さんと、本虫の頭の事で話しました。 「本虫の頭を付けたまま、胴体の部分にハリを刺したら魚が怖れて食べんかのお」 と、私が尋ねました。 「海底じゃあ、本虫が穴から頭を出しとるんを、魚が食いつくので釣れると思う」 と、名人が答えました。 それで、本虫の頭を付けたまま、切り口の胴体からハリを刺し、頭が自由に動く状態で |
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釣りました。早速、エイが釣れました。その後も食いは変わりませんでした。 頭の部分だけ噛み切るのもいました。 私達は、釣りの先入観で頭を切っていますが、大物狙いには関係ない事が分かりました。 餌盗りの多い時期に、確かめて下さい。 平成15年10月26日に、弟が本虫の頭で真鯛63cmを釣りました。 私は、11月2日に41.6cm35.7cmのチヌを釣りました。 |
陸からの釣りの楽しみは、潮が引いてからのつぶ拾いがあります。 岩の裏とか、岩の割れ目に住んでいるのを採ります。 イボ・イボの有るにがにし(鬼粒・イボニシ)も採れます。 湯がくと湯が緑色になります。 |
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針でほじり出すと(クルクルと回しながら身を抜く)、 立派な酒の肴になります。 針で抜く時、切れやすいけど、食べるとほんのり苦い、 にがにしが美味いと言う人もいます。 冬は、海苔(のり)もワカメもヒジキも食べられます。 海は食料の宝庫です。 釣りに飽ぐ(飽きる)と、夏は海水浴も可能です。 海水パンツが無ければ、パンツ一丁で楽しめます。 |
陸釣りをしていると、月刊の釣りの情報誌の記者に「釣れましたか?」と、 話しかけられます。 釣れているとクーラーを開けて自慢の魚を見せます。 釣れて無い場合も、子供連れだと子供に魚を持たせて写してくれます。 掲載されているかと、ワクワクしながら雑誌を立ち読みし、掲載されていると、 雑誌を購入します。 それは、子供の成長の記録になるからです。 みなさんも経験すると思います。 (7歳5ヶ月と5歳1ヶ月です。弁当を食べるのも釣りの楽しみです。) |
カキ筏のない地域の方は、殻付きカキと 剥き身のカキを殻に乗せ焼いたのは、 区別が付きますか。 一度は、本当の味を知るべきと思います。 長男が大都会でカキフライを注文し、 広島と同じ感覚でがぶりと食べると、 広島の味では無かったそうです。 |
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殻付きカキはフライパンに入れて、蓋をして蒸し焼きにします。 室内でそのまま焼いたら殻と熱い液が飛び散ります。 |
カキの5個程度の固まりが釣れる事があります。 筏は波で揺れるのでカキが海底に落ちるようです。 カキが釣れると、重たいだけで暴れないので、カキか針金と予想できます。 ハリスも絡み、ハリも掛かっているので滅多に落とすことはありません。 魚が釣れたハリスが、カキに絡んだ場合は、重たいし魚の感触が伝わるので ワクワクします。 「やった。大物じゃ」・・・上げてガッカリします。 カキの固まりはコンパネの上で踏めばバラバラになります。 その固まりの中には、ゴカイとか蟹が住んでいる事が分かります。 |
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カキは持ち帰り、焼いて食べましょう。 ハリスは確実に傷ついているので、取り替える事になります。 |
カキは、正月前に一番高くなります。歳暮用に全国に出回るからだと思います。 それで、高い時期のカキが一番美味しいと思っている筈です。 でも、この頃のカキは未だ肥えていません。 カキの一番美味しいのは、海水温の下がった2月が美味しいです。 この頃の殻付きカキは、殻一杯に身が肥えて、プリンプリンです。 ぜひ、殻付きカキで確かめて下さい。価格は美味しさで決まるのではなく、需要と供給で決まるのは、 不合理でもあるし、味が分かる人には安くて美味しく食べられるので好都合です。 写真は、2月の第4週の日曜日の坂町漁協水産祭りチャリティーバザールです。 9時開始ですが、8時10分迄に到着すれば、何とか会場の駐車場に駐車可能でしょう。 早く到着した人には、上質の殻付きカキの袋が含まれていました。私には6袋中1袋ありました。 平成25年で、加熱調理用殻付き牡蠣一袋500円、加熱調理用牡蠣むき身700g1000円でした。 |
坂町漁業協同組合主催の新鮮朝市が、第一第三土曜日に 開かれます。 但し、2月の第三土曜日と5月の第一土曜日と 8月12月の第三土曜日は休みでした。荒天の場合、前日に 尋ねて下さい。港に進入し、左折したら駐車場が有ります。 魚は、安くて新鮮ピチピチで、刺身に出来ます。 番号札は朝の6時から店の前に置いていますので、勝手に 取って、8時半の開店まで待ちます。番号順で5人ずつ買います。 いつも25人は待っています。9時には大半の魚が無くなります。 漁師のお母さん達が作った惣菜も美味しいです。 私はいつも蛸天を購入します。弁当も美味しかったそうです。 安芸郡坂町平成ケ浜4−7−22 組合の電話082-885-0009 |
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新鮮朝市 | 11月〜4月惣菜販売 | |
平成2018年11月より新鮮朝市は休止します。再開した場合の連絡先を尋ねたので、開始は近いかも? 2022年、もう再開されていました。コロナの影響で、番号順に3名ずつ買います。 高齢化で、総菜販売は無しで、魚は少ないです。イカチャンジャは売っていました。 |
タイ虫に似たカキ虫が、11月から手に入る事があります。 タイ虫のように太くて長くはありません。 触ると、体液で(透明な液です)タイ虫と同じように 指が紫色になります。 |
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布になすくっても(塗りつけても)紫色の着色は取れません。 (賀茂郡豊栄出身者はぬすくる・ぬすりつけると言います) 掴むとチョロチョロ頭を動かすので、ハリに刺すのが非常に難しいです。 しかし、カキ筏のカキづるに生息している虫なので、カキ筏に付いている真鯛・チヌの好物です。 |
田中さんは、かぶせ釣りにチヌ竿2本、捨て竿で投げ竿2本で釣りました。 一本のチヌ竿に釣れ、対処している所に残りのチヌ竿に当たり、 慌てて片方の手で合わせを入れ、足で竿を踏んづけ、チヌと格闘し やっとチヌを取り込み、再び残りのチヌ竿で格闘しながら、 私にVサインをしました。かぶせ釣りは、そんな簡単な釣りじゃないど〜。 どうなっとるんじゃ〜。 納得できない一日でした。 |
夏は、海水温も高く栄養過多で、プランクトンが異常発生し、 赤潮となる場合も有ります。 赤潮になると、生物は呼吸できなくなります。 赤いのだけでなく、青いのも記憶に有ります。 冬は赤潮は発生しませんが、プランクトンは海面近くに、太陽と有機物を 求めて集まっている様です。それは、夏の間海中深くに吊したカキを、 10月から海面近くに引き上げる事で分かります。 |
秋の筏周りは、小イワシとかサヨリ、アジ、鯖(さば)がいます。 海中には、太刀魚(たちうお)とか、ハマチがギラッ・ギラッと 小魚を襲います。 襲われた魚は、海面にザッと飛び上がります。 その太刀魚とハマチを狙って、釣り人が竿を振ると、生と死の ドラマの始まりです。 このクラゲは12月に小情島筏で写しました。 足が青色で、4本でした。全長は40cm程度です。 |
遊漁船での魚飯(醤油味で米を魚と野菜と共に炊き、骨を取り除き、身を混ぜます)は、 美味しくて何杯もお代わりします。魚はカワハギを用いることが多いです。 野菜はにんじん・シイタケ・タケノコ等季節の野菜を細かく切り入れます。 私の作る魚飯は、チヌ又は真鯛のアラで焚く場合もあります。 身は頭と腹と骨にタップリ付いています。料理の素人はこんなものです。 一度湯がいて、白く濁った湯を捨て、細かい鱗を除き米の上に乗せ焚きますが、 |
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骨からは出汁(だし)が出ます。昆布を魚の下に敷けば、更に出汁が出るでしょう。 炊きあがったら皿に移し、身と骨を分けます。身をほぐして小骨も取り除きます。 身をご飯と混ぜれば出来上がりです。釣り師は、一度は経験するべきと思います。 魚と野菜に水分があるので、炊く時の水加減が難しく、やお(柔らか)すぎたり、 ほっちん(芯のある飯)になります。釜で保存すると、魚臭くなるので、 一度に食べきれなかった場合は、釜から出し、おむすびにします。 |
潮干狩りで、竹ひび(種カキを作るために採苗したホタテの貝殻の 吊り下げ用に、物干し竿様に竹を組んでいます)の壊れた竹の中に 潜んでいたワタリガニ(ガザミ)が捕れます。 横になっている竹を持ち上げて、覗くとワタリガニが入っています。 それを振るい落とし掴もうとして、時々はドジって指を挟まれます。 その捕ったワタリガニを、大部分の人は湯がいている筈です。 旨みは湯の中に溶け出ます。一度ワタリガニを蒸して下さい。 きっと、ワタリガニの本当の旨さを実感出来ます。 蟹の血液は透明です。ブスリと刺したら透明の液体が流れ出ます。 |
潮干狩りで、みるがいに似たおおがいと、枯れた竹筒に似た マテ貝も採れます。 掘っている最中、塩水を噴き上げたり、水管がちぢむのを見つけ、 更に深く掘り採る方法と、専門に狙う方法があります。 おおがいの場合はドンと振動を与えると、穴が二つ並んだ形状の 穴が開きます。そこを深く掘れば採れます。 マテ貝の場合は、土の表面を浅くこさげ(削り)表れた楕円形の穴に 塩を入れると、土の表面にニュルと体が出てきます。 それを掴み、ゆっくり引き抜きます。強く抜くと、身が切れます。 |
潮干狩りで、10cmまでのナマコが転がっている事が有ります。 食べると、きっと柔らかくて美味しいと思いますが。大人は残酷ですね。 子供達は、アサリを拾うよりナマコを拾って遊んでいます。 時々、青海苔の下に隠れていた蟹を見つけ指で突いています。 傷みを知るいい機会です。 (蟹を掴もうとすると、爪を拡げ立ち上がり攻撃態勢になります。 掴むには背後から掴みます) |
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私の息子が蟹に指を挟まれた時は、泣き顔で「イ・・・・・イ・・イ・・」としか、言いませんでした。 |
タイ虫を触ると、体液で指が紫色になります。 指の紫色になったアングラーを見ると、大物狙いと分かります。 でも、私の場合、指が紫色になりません。 それは箸を使ってタイ虫を掴み、ハサミで切っているからです。 この方法は渡船店も知りません。 「鯛は本虫でなんぼ(いくら)でも釣れる」と言っています。 |
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なんぼは、値段・数を尋ねる場合にも用います。それ、なんぼ〜の。(それは、いくらですか) あんた〜、なんぼ〜になったかいの〜。(あなたは、何歳になりましたか) なんぼ〜有るかいの〜(いくつ有りますか) 産卵時期の真鯛は餌を選り好みせず、本虫でも目の前にあれば食べるそうです。 タイ虫が良いのは10月頃だそうです。無理して高価な餌を用いなくてよいそうです。 更に、餌屋さんしか知らない興味ある話を喋りました。 ユムシの仕入れ値は、コージの1/3以下だそうです。 ユムシにスーパー○ージと命名して、高く売っているそうです。 「コージは釣れるが、ユムシは・・・せんよ〜。わしゃー正直じゃけー、全部教えちゃる」 別の餌屋さんは、タイ虫と言って売っている大半は、養殖でカキ虫を大きくしたものと教えてくれました。 本物のタイ虫は、太くて長いそうです。トラハゼも喰わないそうです。 体の表面に透明の膜で包まれている事がありますが、放っておくとタイ虫は窒息するそうです。 海水の中に苔状の固まりをいれて、タイ虫をくぐらせ透明な膜を除いているそうです。 |
感情の表し方には、個性が有ります。貞岩さんの場合は、釣れても表情に表しません。 貞岩さんがクーラーを開けても魚は見えません。 「今日は駄目じゃあ〜(駄目でした)」正直者の私は、ひょっとして私が一位と、期待します。 すると検寸時にクーラーのタオルの下から大物のチヌを出し、けなりい(羨ましい) 思いをさせます。(けなりい・けなるいは、「〜じゃけえ、けなるうない」と聞く事が多いです。) 私の場合は、喜びをかみ殺していても笑みがこぼれ「(^^)Vやった〜」と、喋ってしまいます。 |
釣りバリで大失敗が有ります。 オランダ人のJ・バーゲルさんが、船釣りに小学生の娘を連れてきました。 私達はエビ餌を5mm程度に切り、天秤仕掛けに二本針でベラ・キス・トラハゼを釣りました。 私は釣れたギザミを、子供の目の前に下げました。珍しいのか喜んでギザミに触りました。 掴んだギザミがグルッと動くと同時に、子供は手を引きました。 すると運悪く片方のハリが手に刺さりました。 ハリを抜こうとすると痛いと泣くし、申し訳ないし、私も泣きたくなりました。 新谷さんが、子供の手を掴んでハリを思い切り引っ張ると、抜けました。 釣りバリは凶器にもなるので、子供が付近にいる時は、くれぐれも注意して下さい。 |
釣り師と自負している人でも、リールのハンドルに関しては意外に無関心が多いです。 ベテランでも、大物と戦った経験の無いアングラーは、「どっちでも、いいじゃないか」と、 考えている方もいます。一度、仲間にミチイトを引っ張って頂き、竿を操作したらと思います。 必ず、利き腕で竿を掴んで、必死に引きに耐えます。・・で、リールはどうやって? 投げてから、竿を持ち替えリールを操作しているのを見ると、ビギナーの文字がちらつきます。 大物の引きを、利き腕でない腕で対処し、利き腕でリールをがむしゃらに回していると、白けます。 この事を聞いた中学生の亀井君は、二度目の釣行の時は左ハンドルで苦もなく釣っていました。 写真は、息子の10歳6ヶ月15日目の江田島の津久茂でのカレイ釣りです。 |
写真は、11月2日・自称ベテランの、小情島で真鯛と格闘している時の写真です。 一日に二度チャンスがあり、格闘しましたが、二度とも逃がしました。 利き腕でリールを操作し、竿を持つのは利き腕で無いので、真鯛の強烈な引きに 負けて、腕は伸びきり真鯛に主導権を握られています。 近くでカキの収穫をしていたカキ業者からは、「へたくそ」と言われたそうです。 再びチャンスが巡って来るのは何年後でしょうか。 |
私の長男が自分一人で魚を釣ったのは、8歳8ヶ月5日目の10月6日です。 それまでは、私とギザミ釣り、アナゴ釣り、カレイ釣り、キス釣り、サビキ釣りを 経験していました。 その日、友達の親も来ると言うので、釣り道具と仕掛けを用意し餌代を渡し、 送り出しました。 しかし、友達の親が来ると言うのは友達同士で釣るための口実でした。 夕方、ハゼ4匹を持ち帰りました。 このハゼ4匹は長男にとっては最高の獲物だったと思います。 釣り始めるまでに、リールを取り付け、ガイドにミチイトを通し、錘を付け、 仕掛けを取り付ける一つ一つの動作で頭を高速回転させ、苦労したと思うからです。 餌の付け方も悩んだ事と思います。 餌を付け、投げるまでに何時間費やした事でしょうか。 投げても上手く飛んだのはわずかと思います。 更に、釣れたハゼからハリを外すのにどんな苦労をしたでしょうか。 |
カキ筏釣りの乗り合い客が、小学校一年生位の双生児の男の子を 連れて来ました。 私は、こんな小さい子供でも、大丈夫かなと感じました。 最初はパパと手をつないで、筏を歩く練習をしていました。 一人は怖れてパパの足にしがみついていましたが、一人は結構平気で 歩いていました。 |
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パパは釣れた竿を子供に持たせて、リールを巻かせていました。 「よいしょ、よいしょ」 釣りに飽きると、子供はワカメを採ったり、お菓子を食べていました。 突然、一人が足をトントンと踏み始めました。「パパ、パパ」パパは釣りに夢中です。 子供は、お漏らしをし、コンパネの上で下着を履き替えていました。 もう一人の子供が、パパに何か訴えました。 パパは慌ててズボンを脱がし、ティッシュを持たせました。子供は筏で撒き餌をしました。 プ〜ン・・私の釣っている筏に、臭いが漂ってきました。・・・そう言えば、私の二男もそうだったけ。 |
ベテランのHさんとTさんは、真鯛・チヌを良く釣りますが、魚をしっかり 野締め(魚の鮮度を保つ処理)していません。 検寸時には魚は死後硬直しています。 曲がった魚を真っ直ぐに伸ばして検寸します。 Hさんは釣ったままクーラーに入れ、Tさんは色々締めようと努力をしていますが、 肝心の首の所の骨を、切断しないからです。 へぬるい(生ぬるい)刺し方では、魚は締まりません。 |
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写真は、船上で締めて血抜きしたスズキを戴きましたが、私が神経締めを行ったら、ガクンガクンと痙攣し、 体色が白っぽく変化しました。 死んでも神経は生きています。 |
ワカメには、6mm程度の緑色のエビと、体に節がありカマキリに似た15mm程度の 薄茶色のトゲワレカラが住み着いています。(ワカメに似た色の保護色と感じます)) 一番多く住んでいる場所はワカメの根の絡まっている部分です。 ワカメを収穫すると、ワカメに貼り付いて緑色のエビはせわしく足を動かします。 トゲワレカラは、動物のナマケモノの様な動きで逃げようとします。 |
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海に逃がそうとわざくれ(わざわざ)ワカメを竹に吊しても、離れないのもいます。 カマキリに似た手は、内側がノコギリ状になっていて、折り曲げれます。 足には爪が付いていて、繊維の上に置いて引き離す時、爪が引っ掛かり、バリバリと音が出ます。 カマキリの様な動作で近づき、小魚とかプランクトンを捕らえてムシャムシャ食べていると想像します。 カキ筏が波で揺れる時、そんな虫が海底に落ちるのでしょう。 カキに付いたのも落ち、それを狙って魚が集まり私達が釣ります。 12月〜4月までは、柔らかいワカメが収穫できます。 |
ワカメは、柔らかい葉の先端から腐り始めます。腐り始めると水温が 上がってきた事が分かります。 ワカメの茂みは、小魚の隠れ家になっています。 覗くと、小魚がチョロチョロとしています。 その小魚を狙って、鷺がカキ筏に降り、頭を低くして小魚を狙っています。 この後から、チヌが釣れ始めます。カキ筏もカキを収穫し、大半が 空筏(養殖のカキを吊して無い)になります。 冬魚と夏魚の、中途半端な季節です。何を狙うべきか迷います。 |
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6月になり、ワカメが腐り始めると、釣れるチヌは30cm級と急に小さくなります。 7月になると、ペチャ(産卵し痩せたチヌ)も混じりますが、 チヌは簡単に釣れ始めます。 10月からは肥えて、食べても美味しくなります。 左の写真は、4月にワカメに頭から入り込み、餌を食べていたボラです。 ワカメの根とか葉に付いているエビとかトゲワレカラを食べていたと思います。 写真を写そうと動くと逃げるので、筏の上で電源を入れて待って写しました。 |
あなたにも真鯛チヌが釣れます |