カキ筏釣り注意事項
カキ筏からの投げ釣り注意事項
カキ筏からの投げ釣り
 
カキ筏の監視船   今でこそカキ筏釣りの場所は限られていますが、昔は大奈佐美島・弁天島・似島・
峠島・三高のカキ筏でも私達は釣らせて頂いていました。
田原・早瀬・藤の脇・袋の内・大柿・大須・金輪島・阿多田島・大島でも釣りました。
  カレイが一番早く釣れる場所、ポン
(アイナメの大型)の釣れる場所、メバルの釣れる
場所が含まれています。
しかし、一人の心ない釣り人の行為によって、昭和59年より大奈佐美島筏での釣りが
禁止されました。発泡スチロール製のフロートに石突きで穴をあけたと言うものです。
その後、似島・弁天島・峠島と、私達釣り人は閉め出されました。
  今後も一人の心ない行為によって、現在の場所が釣り禁止になる可能性もあります。
私達は別の場所か、別の釣りをすれば良いのですが、渡船業者は死活問題です。
犯罪行為を発見した場合、海上保安庁にねがう(通報・訴える)事も必要ではないでしょうか。
  捕まると、他人のやった分まで自分の仕業にされ、まどう
(弁償する)事になるし、塀の中にへごむ(しゃがむ)
事になる可能性もあります。
下記の事項は必ず守って末永くカキ筏釣りを楽しみましょう。私達の子供達に、カキ筏釣りの楽しみを残してやりましょう。
1・発泡スチロール製のフロートを損傷しない。
    竿の石突きを突き刺したり、フロート上で撒き餌(まきえ)用に、カキ又は瀬戸貝を踏み砕いて
  損傷させないで下さい。発泡スチロール製のフロートは、少し傷ついても波で大きく傷が拡がります。
   (最近は黒いネットを被せています。)
  ビギナーの方で、スパイクシューズでカキ筏からの投げ釣りを行っている方が時々います。
  スパイクシューズはフロートを傷つける可能性があるし、竹に滑り易く危険です。
2・竹を組む為に結んだ針金に触らない。
    カキを吊した針金の位置をずらせ、筏の中央に釣り場を作ったり、むさんこに(むやみやたらに)
  針金を変形させ竿受けに利用 しないで下さい。万一、針金を変形させた場合、元通りに戻して下さい。
  変形させた針金にズボンとか靴が引っかり、こけたり
(転ぶ)足がたわず(届かず)、海に落ちる事があります。
  大抵、「( ̄□ ̄|||)あっ、落ちる」と一瞬考えますが、ズボンとか靴が破けて助かります。
  ビール腹の人も、自然にズボンがずって
(下がり)、股が開かず竹にたわない
(届かない)場合があります。
  とんぎった
(尖った)針金の切り口を踏むと、柔らかい靴底の場合、貫く可能性があります。
  ひどい行為は、ペンチで針金を切ってカキづるを落とし、筏の中央に釣り場をこしらえていた例も聞きました。
  養殖業者が怒るのは無理も無い事です。

  
独断と偏見の私の広島弁講座
   
ずるはずれるで、滑って位置が下がるですが、尻を滑らせてなかなか腰をあげないとか、
   完全にと言う意味にも用います。「勝負に負けたんで、ずりゃあるいて帰らん」とか、
   「頭はずるむげじゃ〜」(つるっ禿げ)その他、完全剥けの意味で用います。
3・筏上で火を焚かない。

    信じられませんが、寒いのでカキ筏のフロートの上で火を焚いた馬鹿がいました。
  フロートに大穴が空き、竹が黒く焦げていました。養殖業者と喧嘩した理由らしいです。
  夏の夜にもフロートの上で火を焚かれ、夜に陸から望遠鏡で監視していると聞きました。
4・ゴミは持ち帰る事。
    飲料の缶とか、ビニール袋、餌箱を筏上に残したり、平気で海に捨てる人がいます。
  不要になった仕掛けを筏上に残したり、海に捨てないで下さい。

  
ゴミは持ち帰るモラルの問題ですが、カキに巻き付き作業に支障が出ます。鳥に絡(から)む場合も有ります。
  ゴミを持ち帰っても、船頭が責任を持って処分しない場合もあるので、船とか桟橋に放置しないで下さい。
  「置いときんさい。わしが捨てるけえ」と、発言した場合は、放置しても結構です。
   日干しにしたヒトデとか草フグは、海に帰し筏上に放置しない方が良いでしょう。
5・カキをがめない事。(盗まない・ぱくらない・ぱちらない)  
    釣り人が盗んだ可能性が高いのは、カキづるの手の届く上面のみ、カキがもぎ盗られている場合です。
  かぶせ釣りの餌用とか、食料用に船で盗んだ場合は、カキづるの上部1mが何本もカキを落とされたり、
  カキづる一本丸ごと盗まれる例を聞きました。(刑法では、懲役10年以下の窃盗罪です)
  最近は、殻付きカキを用いた釣り人に、巡視船がカキの購入先を尋ねる場合もあると聞きました。
  
ガスボンベを持ち込み、盗んだカキをパッチンと焼き、一杯飲みながらは、しないで下さい。

  
でも、さぞかしカキも美味いが、酒も美味い事でしょう。酒は当然、西条の日本酒です。(^v^)
  仕掛けに掛かってあがった落ちカキと、市販の殻(から)付きカキを焼いた場合、味が違います。
  市販の殻付きカキは回転ドラムの中で海水を流しながら汚れとか、付着した生物を除去し
  大粒のカキを選び、薄い塩分の清浄な海水の中で、身の中の汚れを吐き出させています。
  大粒のカキを籠に入れ、潮通しの良い海域に吊しているのも見ます。
殻付きカキの蒸し焼き ほいじゃけえ(だから)、高価でも有りますが、美味しくて身を食べた後に、
お汁も飲めます。
(ほいじゃけえはほいじゃけん・じゃけえ・じゃけんと同じ意味です)
拾ったカキの場合、お汁はからくて、
(しょっぱい)泥で濁っていて飲めません。
塩・唐辛子・辛子・胡椒・ワサビ・しょうが等舌を刺激する味は全部からいと言います。
広島では落ちガキを拾う、落ちがきこぎ網漁業もあります。
落ちカキを食べる場合、焼いて出たお汁の中で身を揺らせ、汚れを落として食べます。
お汁は飲めませんが、やはり身は美味しいです。ヾ(^-^)ゞ
(5月〜8月の、卵を持っている時期は生食しない事。)
6・酔っぱらって釣りをしない事。
    筏から落ちる可能性もあり、気が大きくなって漁業者とトラブルを起こす可能性が有ります。
  酒好きの私は、適量なら良いと思います。冬には体の芯から寒さを和らげてくれます。
  でも、運転するなら酒は飲まないで下さい。
  危険でもあるし、運転免許を所有する同乗者と共に、一車で罰金100万の可能性も有ります。

7・正当な漁業の操業を優先する。

    筏に降りて、さあ釣るぞと思った矢先に、蛸壺
(たこつぼ)を入れたり、ナマコ船が来て網を入れたり、
  しかも、ナマコ漁が目の前を往復する事があります。ナマコ漁は、底引きの為、魚が全然釣れなくなります。
  「しまわしゃあがる。(`_´メ)
(面白うないの〜。やりゃがるの〜)又、来ゃ〜がった。」
カキ筏周りの蛸壺漁 蛸壺のロープに仕掛けがかかり、筏上の狭い範囲で仕掛けを切ろうとしても、
少しずつロープが寄ってきて仕掛けが切れない事があります。
急に引っ張ると高切れします。

一瞬、「このまま蛸壺を引き上げて、蛸が入っていればヾ(^-^)ゞ」と、考えます。
あなたもきっと、蛸が・・・(*^m^*)と、考えると思います。
 今から蛸壺をあげるのでと通知するのなら良心的ですが、突然、
何も通知せず蛸壺を引きあげる場合もあります。
    最近はモーターで巻き上げるので、全部の投げ釣りの仕掛けを巻き上げる余裕は有りません。
  ロープが上がっていくので、仕掛けはロープに絡みます。

  絡(から)んだ仕掛けを外して投げ返してくれれば良いのですが、小面憎く(こづらにくく)(面を見るのも憎らしく)
  ロープに絡んだ仕掛けを、大面こいて
(傲慢に・大きな顔をして)ハサミで切る場合も経験します。
  竿を筏上に寝かせている場合は、リールごと海に引き込まれます。
  蛸壺漁の目印の浮きを取り付けたロープに、釣れた魚の仕掛けが巻き付き、泣く泣く切る事も経験します。
  蛸壺の巻き上げをきちんと通知し、漁が終わると挨拶をして別の場所に移動する漁師さんもいます。
叩き漁  夜釣りでメバルを釣っていると、近くの筏を網で囲みドボン、ドボン
音をたて魚を網に追い込む漁もあります。(夜以外の昼間も漁を行います)
漁は
グオン・ドコン・コンコン
けたたましく音を立て、遠く離れていても魚が釣れる気がしません。  
叩き漁 顔は平気でも心の中はおんどりゃ〜(`_´メ)ぶち○○○ちゃるど」と、
考えています。鉄砲漁師から聞きました。
カキ筏周りで叩き漁を行っても、期待はずれが多いようです。
(おび)えた魚はカキの間に入り、網の方には逃げないそうです。

筏の中にゃあメバルもハゲも一杯おるのに、おかしいのお
と、
二人の男性が漁船にへたり込んで(疲れて座り込む)いたそうです。
・・・徒労に終わる事が分かったら、筏周りで漁をしないで欲しい。
違法らしいので、デジカメで船体番号を写して、海上保安部に通報しましょう。
違法行為を発見されないため、鉄のパイプに底蓋を溶接し、中にスライドする金属を入れ、紐を上下させ海中で音を発する
知恵者もいるらしいです。
 
    竿を投げ終えて、当たりを待っていると、船を着けその筏のカキを収穫する場合もあります。
  長さ25m近い船を横着けるので、竿が投げられなくなるし、収穫の音で魚は恐れ、釣れなくなります。
  まずは迷惑をかけますと挨拶をし、正当な漁業の操業を妨げないようにしなければなりません。
  私達はレジャーで、しかもカキ筏で釣らせて頂いていますし、漁業者には生活がかかっています。
  頭に来ても、かばちをたれないように、
(文句を言わないように)お願いします。
8・船に乗り移る時は、安全を確認し体の移動を素早く行う事。
カキ筏への乗り移り方   船縁(ふなぶち)さばり(寄りかかる・掴み)、船に乗ろうかと迷っていると、
船は離れて行きます。手で支えきれなくなれば海に落ちます。
船が筏に到着すると、船が筏から離れないように?形状の鳶口
(とびぐち)
引き寄せて下さい。(写真は鳶口で引き寄せ、筏上からも船を掴んでいます)
荷物の積み降ろしの時も、荷物をのずけて
(手渡す・差し出す)
お互いが協力しましょう。広島弁で「てご〜する」手伝うと言います。
  私の釣り歴で、二人海に落ち、一人は船縁にぶら下がり、
一人は
アあ〜(←。→)と、言いながら船が離れ、
もう少しの所で海に落ちる所でした。 
 
    余談ですが、遊漁船の船首で小便をばっている所へ大波が来て、ああ〜ああ〜あ」と、言いながら
  落ちたSi・Miさんもいます。こんな時はバランスを取るのが忙しく、納める余裕はありません。
  出したまま落ちたと言われていました。何を?・ ・ ・
(^_^;)\('_') ォィォィ...
9・筏に乗り移る時は、自分の荷物を必ず確認する事。
   筏に乗り移る時は、自分の荷物をまとめておき、手渡してくれる人に伝えておきます。
  クーラーボックス・フィッシングバック・竿袋は既製品ですので、他人のと間違えやすいです。
  間違えると、筏渡しの途中で荷物を交換に行く事になります。
  船頭は当然面倒くさがりますが、時合が近いと仲間もカリカリします。

10・釣れている釣り人の領域を侵さない事。
    付近の筏で大釣りしていると、そのポイント目がけて投げたいと思いますが、投げる行為は
  釣っている相手にとってはポイントに投げられなくなるし、仕掛け同士は絡むし非常に迷惑です。
  釣れているポイントに投げたい気持ちを抑え、ポイントを書き留め、次回の釣行時に挑戦しましょう。
  釣れた人も、次回はポイントを独り占めしないで譲りましょう。

11・雷が鳴り出したら、竿に近づかない。
   雷が遠くで鳴っていたのですが、竿を持って移動していると、突然、ピシッと指に衝撃が来ました。
  直撃だったら、黒こげになっていたでしょう。

12・種付け用の筏で、撒き餌をしない事。
    チヌはカキが好物です。大きいチヌだったら、普通のカキをバリバリ噛み砕くそうです。
  小さいチヌも寄せたら、種付けは無惨な結果となるでしょう。
   身を太らせている筏で、赤土とか泥も絶対撒かないで下さい。商品にならなくなるそうです。
13・船頭の指示に従う事。
    毎回指示されるのは、いぬる(帰る)納竿時刻です。その時刻から竿を仕舞うのでは有りません。
  納竿時刻に、船が到着するので、それ迄に荷物が積み込める様、用意して下さい。
  釣れなかったのでとか、釣れているから釣りを延長したい願いは、無理と理解していて下さい。
  時計が故障しているのを知らず、迎えに来た船頭を
「早すぎる」と、怒った笑い話も聞きました。
    自分では安全と思っていても、天候は急変する事が有ります。船頭の指示に従い、納竿しましょう。
  そして、安全の確保の為、救命胴衣を着用しましょう。海で通信可能な携帯電話も必要と思います。
  船頭も、迎えの要請を「この位なら、ちいと(少し)我慢せえや」と、言うことのないようにお願いします。
    風が出て帰港する際は、操舵室(そうだしつ)の真後ろに位置を取ると波を被らない(かぶらない)事は皆
  知っていますが、その場所は船頭を含めて三名程度です。
  その際は、船がスピードを出さない場合は、船首に場所を取りましょう。
  やはり、三名程度座れます。その他の場所は、頭から海水を被る事になります。
  ただし、船がスピードを出している場合は、波で大きくバウンドした場合、船首が急激に上がり、
  座っている人を空中に跳ね上げるので危険です。
   筏渡しの予約を、雨が降るからと言う理由で、簡単に取り消さないで下さい。
  店では、他の予約も受け付けていますし、餌の仕入れも行っています。
  団体が中止しても、数人の個人客が来れば、赤字覚悟で筏渡しをしなければなりません。
  (心の中では、雨位で止めて、いなげな奴じゃ。は〜二度と電話をしてくるなと思っている筈です。)
  天候が悪ければ、筏渡しを行うかは船頭の指示に従って下さい。

  
独断と偏見の私の広島弁講座
   
去るとか帰る事を、いぬると言います。 帰れはいねえ、帰ったはいんだ、帰らすはいなすと言います。
   「○○君はおらん(いない)が、いんだんかいの(帰ったのですか)?」「はい、いなしました(帰らしました)」
   「いなす」は、離縁する意味にも用います。嫁を里へいなした(帰らした)は、離縁したと解釈します。
   嫁をいなしとるんじゃでは、帰しているになります。嫁がいんでしもおたは、嫁が逃げてしまった。
ポイント
ポイント
直線上に配置